Buenas noches
エルヴィンがやっと起きてくれたので、聖奈は新聞を取りに外へ出る。すると、近所の人も家から出てきた。聖奈は慌てて挨拶をする。

「やあ、聖奈。エルヴィンを起こしていたのかい?声が聞こえていたよ」

近所の人にそう言われ、聖奈は恥ずかしくなる。

「Discu'lpame por haberte molestado(迷惑をかけてしまってごめんなさい)Siempre he sido ruidoso(いつも騒がしくてますよね)」

聖奈が頭を下げると、近所の人は「No tienes que preocuparte(気にしなくていいよ)」と笑いながら家の中に入っていった。

聖奈は、「エルヴィンのお母さん」と近所の人に言われたりもする。エルヴィンがマイペースすぎるためだ。

「はぁ……」

新聞を手に、ため息をつきながら聖奈は家の中へ入っていった。

「聖奈〜!やっと戻ってきた!」

聖奈の作った朝ごはんを口いっぱいに頬張りながら、エルヴィンがにこにこと笑う。
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