Buenas noches

「おやつはチュロスにしよっか」

エルヴィンの提案に聖奈は賛成し、一緒に作ることを約束した。

そして、昼食が終わり聖奈は読書をしようと部屋へ向かおうとする。

「ちょっと待った〜！！」

聖奈の背後からエルヴィンが抱きつく。

「エ、エルヴィン！何？どうしたの？」

急に抱きつかれ、聖奈はエルヴィンの腕から逃れようとするがエルヴィンは強く聖奈を抱きしめる。

「……一緒にシエスタしよう？」

シエスタとは、昼寝のことだ。その時間帯は企業や商店などは休業時間となっており、事情を知らない観光客が戸惑うこととなる。

「エルヴィン、一人で寝れるでしょ？」

聖奈はそう言うが、エルヴィンは「一緒に寝よう？」と繰り返す。聖奈が返事をしないでいると、エルヴィンは聖奈をふわりと持ち上げた。

「ちょっ、エルヴィン！！降ろして！！」

聖奈は顔を赤くしてそう言うが、エルヴィンはそれを無視して寝室に入る。そして、聖奈をベッドに寝かせるとその上に覆い被さった。