空中庭園(短編)
「このまま目覚めがこなければいいのに…」



アルは毎晩のように呟いて涙で濡れた瞳を閉じる
その涙を拭いてあげる事ができたら


その憂いをすべて、拭ってあげる事が出来たらいいのに。



憂いを拭う事が出来るなら、死んだってかまわなかった。



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