暴走族の総長様は、私を溺愛してるらしい。
文化祭

『サナコさん』の都市伝説。

ついにこの時期が来てしまいました…

「今日から文化祭の準備始めるぞー」

その発言は私を地獄へ引きずりこむ言葉。
今年も地獄がやってくる。
あー…憂鬱です。

「このクラスの出し物決めるぞ」
「俺お化け屋敷ー!」
「メイド喫茶ーー!!」

ざわざわし始める教室。
上品さは何処へやらです。
私は、どうも文化祭を好きになれません。

去年は寄ってくる男性たちから必死に逃げ回り、またクラスの女子からは無理矢理メイド服を着せられ…
なんでこんな行事があるんでしょうか?

「おー。じゃ、お化け屋敷なんかどうだ?西園寺〜。参加しないのはなしだぞ」
「………」
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