暴走族の総長様は、私を溺愛してるらしい。
それと同時に、ドドドドという地響きの音がする。
振り返ってみるとそこには…

「ひ、ひやぁぁあああああ!!??」
「「た、た、助けてーーー!!」」

迅くんと楓くんの後ろから、ものすごい数の男子が押し寄せていた。

だから走れって言ったのですね!?煌輝くん!!
何ですか、この男子の軍団は!
あと、煌輝くん、手!!

「あ、あの、煌輝く…」
「菜乃、ごめん!ちょっと失礼!!」
「わっ?!」

急に煌輝くんが謝ってきたと思えば、体が宙に浮く感覚。
……私、煌輝くんにお姫様抱っこされてません?!

「お、下ろしてください!自分で走れます!!」
「ダメ!菜乃は女の子でしょ?俺はもうちょっとスピードあげたかったから、菜乃に無理させたくないと思ってっ…!!」
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