暴走族の総長様は、私を溺愛してるらしい。
「もう一回!次はちゃんと!!」
「いいですよ。次はなんですか?大根、とかですか?」
「違う!菜乃は大根じゃないから!芋でもないっ!!」

そう言いながら、また背中に文字が書かれていく。

「んと…ス、キ…?」
「……」
「わっ?!」

無言のまま次々と文字が書かれていく。

「か、わ、い、い…ス、キ…あ、い、し、て、る…?」
「わかった?俺の気持ち」
「…はい」

なんか…すごく恥ずかしいです。
でも、これだけ愛されてるってわかると、なんというか…すごく、嬉しいです。

「ん。わかってくれて何より。こっち向いて、菜乃」
「っ……いや、です」
「なんで?」
「だって…」

私の顔、今…

「っ…なんて顔してるの、菜乃っ」

多分、真っ赤ですから。
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