龍神愛詞
~幸せの時間~
私の腕の中でスヤスヤと眠る子供。
早く起きて、その可愛い笑顔を見せてほしい。
翡翠の髪を飽きる事なくすいている龍王。
時折額に頬に瞳に唇に口づける。
今まで、散々哀しい目に合ってきた翡翠。
これから先は、心静かに、ゆっくりと2人で刻を過ごしていこう。
龍として転生した翡翠と私の間にはもう何も隔たる物はない。
命尽きるまで側にいよう。
ここに私の全てがある。
ここに永遠の愛を誓おう。
そしてきっと来る未来。
大人になった時私の全てを受け入れてほしい。
その時は溶けあう程に翡翠の身体に愛を刻もう。
私がいないと息ができないぐらいに。
私しか見えない程いっぱいに満たしてあげよう。
幸せな未来へと続く確かな時間。
龍王の笑顔。
極上の笑顔を翡翠に。
極上の愛を翡翠に。