加納欄の受難 シリーズ1 シーズン1
「こういうホテルは客と従業員がわざと顔を合わせなくてすむようにしてあるからな、カメラ頼みだな」
「じゃあ、高遠先輩じゃないかも?」
「タカが電話してきたんだろ?」
念を押されて言われてしまった。
「そうですけど・・・。なんでいないんですか(>_<)!」
半ば逆ギレだった。
「清掃当番の1人が後から来た男を覚えてた。神田俊泰に似てたそうだ」
「なんで?そこで神田が出てくるんですか?あいつは私達が張ってたカジノの容疑者ですよ?!」
「俺が知るかよ。写真見せたら似てるって言っただけだ。ただ従業員の証言で神田らしき男がそこの電話でどこかに電話してる時の会話のやりとりからあまり嬉しくない名前を聞いたぞ」
「なんです?」
「黒龍会。金。引き渡し。そんな言葉が聞こえたってさ」
「黒龍会って・・・高遠先輩まさか、黒龍会に?ヤバイじゃないですか!高遠先輩最近、黒龍会の裏カジノ単独で追ってましたよねぇ!」
「繋がってるか?」
黒龍会ビルに向かう車の中で、大山先輩がふともらした。
!!!!!!
「まさかっ!神田と黒龍会?」
あたしと苫利先輩が追っている違法カジノ”M”は表面はクラブとされていたが、あたしの情報屋からたまたま違法カジノの話を聞いた店が、カジノ”M”だった。
神田はそこの代表取締役だった。
そして、違法カジノを行う日は、月に1回何らかのパーティーを名目にしている時で、必ず男女同伴のパーティーとして開催されていた。
そして、神田が黒龍会みたいな暴力団との繋がりがないことは、とっくに調べていた。
「大山先輩、神田は裏はないですよ。繋がりがあったら、もっと前に気づいてますって」
「ごく最近だったら?黒龍会みたいな輩は、いつでもどこでも出てくるぞ」
そうかも知れないけど・・・。
一匹狼であろう神田が黒龍会相手に渡り歩ける器があるとは思えなかった。
「着いたぞ」
先輩に言われてとりあえず考え事をやめた。
車から降りて、ノッポビルを見上げた。
悪い事してんだろぉなぁ。
こんな高層ビルにしちゃって。
黒龍会のビルなんだけど、そんな名前は掲げていない。
「じゃあ、高遠先輩じゃないかも?」
「タカが電話してきたんだろ?」
念を押されて言われてしまった。
「そうですけど・・・。なんでいないんですか(>_<)!」
半ば逆ギレだった。
「清掃当番の1人が後から来た男を覚えてた。神田俊泰に似てたそうだ」
「なんで?そこで神田が出てくるんですか?あいつは私達が張ってたカジノの容疑者ですよ?!」
「俺が知るかよ。写真見せたら似てるって言っただけだ。ただ従業員の証言で神田らしき男がそこの電話でどこかに電話してる時の会話のやりとりからあまり嬉しくない名前を聞いたぞ」
「なんです?」
「黒龍会。金。引き渡し。そんな言葉が聞こえたってさ」
「黒龍会って・・・高遠先輩まさか、黒龍会に?ヤバイじゃないですか!高遠先輩最近、黒龍会の裏カジノ単独で追ってましたよねぇ!」
「繋がってるか?」
黒龍会ビルに向かう車の中で、大山先輩がふともらした。
!!!!!!
「まさかっ!神田と黒龍会?」
あたしと苫利先輩が追っている違法カジノ”M”は表面はクラブとされていたが、あたしの情報屋からたまたま違法カジノの話を聞いた店が、カジノ”M”だった。
神田はそこの代表取締役だった。
そして、違法カジノを行う日は、月に1回何らかのパーティーを名目にしている時で、必ず男女同伴のパーティーとして開催されていた。
そして、神田が黒龍会みたいな暴力団との繋がりがないことは、とっくに調べていた。
「大山先輩、神田は裏はないですよ。繋がりがあったら、もっと前に気づいてますって」
「ごく最近だったら?黒龍会みたいな輩は、いつでもどこでも出てくるぞ」
そうかも知れないけど・・・。
一匹狼であろう神田が黒龍会相手に渡り歩ける器があるとは思えなかった。
「着いたぞ」
先輩に言われてとりあえず考え事をやめた。
車から降りて、ノッポビルを見上げた。
悪い事してんだろぉなぁ。
こんな高層ビルにしちゃって。
黒龍会のビルなんだけど、そんな名前は掲げていない。