加納欄の受難 シリーズ1 シーズン1
 〔ティファニーカンパニー〕


 と、社名されていた。



なぁにがティファニーだ(-.-;)



なぁにがカンパニーだ(>_<)



やってることは腹黒いことだろ。



「行くぞ」

 大山先輩がサングラスを掛けながらビルに入って行く。

「いらっしゃいませ」

受付嬢がいたことに驚いた。



社長の本性を知ってんだかどうだか・・・。



 あたしも大山先輩も当たり前のように無視して奥のエレベーターへ向かった。

「すみません。困ります。お待ち下さい!」

 こちらはホントの当たり前であたし達を制止にかかった。

「あ~大丈夫ですから。人相悪いけど刑事なんです。社長さんに聞きたいことがあるだけですから。用事が終わったら帰ります」

 あたしは、大山先輩を指差しながら言った。

 受付嬢が立ち止まって怯んだ隙をついて、すかさずエレベーターに乗って1番上の番号を押した。

 エレベーターが着くと、扉が開いたと同時に、いかつい輩が2人ほど入り口の前で立ち塞がっていた。

「なんだ?お前達は」

 輩は凄みのある目付きで、あたし達を見下ろした。

 それに怯む大山先輩じゃないけどね。

「どけよ。ゴキブリの大将に用事があるだけだ」



大山先輩・・・比喩が。



「なんだとぉ!帰れや!」



それでわかるあんたも相当だよ。



 輩1人が大山先輩の胸ぐらを掴んだ。



オワッタナ・・・(-_-)



 思った瞬間に、胸ぐらを掴んだ男がドサッとその場に崩れ落ちた。

 大山先輩が勢いよく手加減なしで、輩のみぞおちにくらわせていた。

 大山先輩はもう1人の輩に向かって。

「さっきから言ってるだろ。ゴキブリの大将のところへ連れて行けって」

 輩は素直に従った。



拳銃突き付けられちゃあねぇ(-.-;)



 大山先輩の行動に目を瞑る。

 高遠先輩が拉致されてる可能性が高いもんね。

 輩が扉を開くと、10人ほどの見たから人相の悪い男が、いっせいにこっちを見た。

「誰だ?お前」

 1番若い兄さんが勢いよく大山先輩の前に立ちはだかった。

「おおお。威勢がいいねぇ。お前らに用はないんだよ。阿藤だせよ」


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