Only you〜伝えたかった、たったひとつのこと〜
「パスタは好きなのか?」
注文が終わったあと、課長・・・じゃなかった、小笠原さんが聞いて来た。
「はい。友達と食べる時も、パスタが多いです。」
「そうか。やっぱり女性はパスタ好きな人が多いよな。男のラーメンみたいなもんかな。」
「ラーメンは男女関係なく好きな人、多くないですか?」
そんな話題をきっかけに、最初は正直、ぎこちなかったけど、私達はいろいろな話をした。映画や趣味の話、ドラマはどんなのを観るの?なんて話になって、結構盛り上がった。
ひょっとすると、小笠原さんなら、仕事も絡んだちょっと難しい話も出るのかな、なんて思ってたんだけど、そんなことは全くなかった。
オンオフの切り替えは心掛けてる、歓迎会の時に、言っていた言葉に嘘はないようだった。
正直に言えば、私にとっては、人生初のデートと言っても差し支えない。まして、相手は会社の上司。ちゃんとお話出来るのか、不安一杯だったんだけど、小笠原さんが上手くリードしてくれて、沈黙に包まれるようなことは全くなかった。
出て来たパスタもとても美味しかった。最初の緊張はどこへやら、私はとても楽しい時間を過ごすことが出来た。
「美味しかったです、ありがとうございました。あのお会計を・・・。」
「バカ。初デートの時くらい、上司を立てて、黙って奢られてろ。」
帰り際、そう声を掛けた私の頭を笑いながら、コツンと軽く叩くと、小笠原さんは立ち上がった。
「すみません、ありがとうございます。ごちそうさまでした。」
そう言って頭を下げると、私は小笠原さんの後を追った。
注文が終わったあと、課長・・・じゃなかった、小笠原さんが聞いて来た。
「はい。友達と食べる時も、パスタが多いです。」
「そうか。やっぱり女性はパスタ好きな人が多いよな。男のラーメンみたいなもんかな。」
「ラーメンは男女関係なく好きな人、多くないですか?」
そんな話題をきっかけに、最初は正直、ぎこちなかったけど、私達はいろいろな話をした。映画や趣味の話、ドラマはどんなのを観るの?なんて話になって、結構盛り上がった。
ひょっとすると、小笠原さんなら、仕事も絡んだちょっと難しい話も出るのかな、なんて思ってたんだけど、そんなことは全くなかった。
オンオフの切り替えは心掛けてる、歓迎会の時に、言っていた言葉に嘘はないようだった。
正直に言えば、私にとっては、人生初のデートと言っても差し支えない。まして、相手は会社の上司。ちゃんとお話出来るのか、不安一杯だったんだけど、小笠原さんが上手くリードしてくれて、沈黙に包まれるようなことは全くなかった。
出て来たパスタもとても美味しかった。最初の緊張はどこへやら、私はとても楽しい時間を過ごすことが出来た。
「美味しかったです、ありがとうございました。あのお会計を・・・。」
「バカ。初デートの時くらい、上司を立てて、黙って奢られてろ。」
帰り際、そう声を掛けた私の頭を笑いながら、コツンと軽く叩くと、小笠原さんは立ち上がった。
「すみません、ありがとうございます。ごちそうさまでした。」
そう言って頭を下げると、私は小笠原さんの後を追った。