Only you〜伝えたかった、たったひとつのこと〜
㉛
忘年会も終わり、今年もいよいよラストスパート。取引先の人との挨拶にそろそろ「よいお年を」という言葉が入り始める。
この日、午前中に企画課、商品開発課との合同会議に出席した私は、オフィスに戻る。
「石原、ご苦労さん。どうだった?」
ビジネスモードだから、今は石原呼びの課長から会議の様子を聞かれ
「はい。餃子とシュウマイについては、このまま試作に取り掛かることに決まりました。蕎麦はコシがもう少し工夫されないと、今までの商品との違いがわからないということで、開発課が持ち帰りになりました。」
「わかった。じゃ、昼飯行くか。」
「はい。」
定時の昼休憩の時間は、既に過ぎていたが、課長は待ってくれてたようだ。
「行ってらっしゃいませ。」
そんな冷やかしの声を背に、私達は部屋を出た。
今日は外ではなく社食。2人で食べ始めた頃は、コソコソ言われることもあったけど、今ではノーリアクション。みんなには、付き合ってるって思われてるんだろうな。
「梓はどう思う?」
「そうですね、私もその方がいいような気がします。」
今はプライベートモードの小笠原さんに対して、私は考えてみたらあんまり喋り方変わってないな。そろそろそれじゃいけないんだろうけど、上司にタメ口って、やっぱりね・・・。
この日、午前中に企画課、商品開発課との合同会議に出席した私は、オフィスに戻る。
「石原、ご苦労さん。どうだった?」
ビジネスモードだから、今は石原呼びの課長から会議の様子を聞かれ
「はい。餃子とシュウマイについては、このまま試作に取り掛かることに決まりました。蕎麦はコシがもう少し工夫されないと、今までの商品との違いがわからないということで、開発課が持ち帰りになりました。」
「わかった。じゃ、昼飯行くか。」
「はい。」
定時の昼休憩の時間は、既に過ぎていたが、課長は待ってくれてたようだ。
「行ってらっしゃいませ。」
そんな冷やかしの声を背に、私達は部屋を出た。
今日は外ではなく社食。2人で食べ始めた頃は、コソコソ言われることもあったけど、今ではノーリアクション。みんなには、付き合ってるって思われてるんだろうな。
「梓はどう思う?」
「そうですね、私もその方がいいような気がします。」
今はプライベートモードの小笠原さんに対して、私は考えてみたらあんまり喋り方変わってないな。そろそろそれじゃいけないんだろうけど、上司にタメ口って、やっぱりね・・・。