Only you〜伝えたかった、たったひとつのこと〜
彼氏いない歴=年齢を絶賛継続中の私を心配した千尋に誘われて、合コンなるものに、私も何回か参加したことがある。
でも、正直、ああいう雰囲気に馴染めず、また澤城くんの存在が私の中で、大きかったこともあって、私は周りに迷惑をかけてしまうことが多かった。
「もったいないなぁ、梓は。その気になれば、梓に興味持ってる人、何人もいたのに。」
終わったあとに、千尋にこう言われたこともあった。
そんなこんなで、最近はすっかり声も掛からなくなっていたから、よっぽど困ってのことなんだろうな、とは察した。
それに澤城くんに振られてしまった以上、私もそろそろ、いつまでも立ち止まってちゃいけないよな、という気持ちもあって、私が返事を迷っていると
「4日はダメだよな。」
という声が聞こえて来て、びっくりして、その方を見ると、澤城くんがいつの間にか、そこにいた。
「忘れちまったのかよ、4日はプチ同窓会やるって約束しただろ。」
えっ?そんな話、今初めて聞いた・・・。
「小川から連絡行ってるだろ?」
戸惑う私に、澤城くんはこう言うと、そっと私に目配せする。
「あっ・・・そ、そうだった。メール入ってたよ。千尋、ゴメンね。」
慌てて話を合わせるように、私はこう言って、千尋に頭を下げる。
「そっか・・・じゃ仕方ないね。」
釈然としないと言った表情ではあったが、千尋はそう答える。
「ということで、じゃ、お先に。」
千尋が鋭い視線を向けてるのも知らぬ気に、私にそう声を掛けると、澤城くんは帰って行った。
でも、正直、ああいう雰囲気に馴染めず、また澤城くんの存在が私の中で、大きかったこともあって、私は周りに迷惑をかけてしまうことが多かった。
「もったいないなぁ、梓は。その気になれば、梓に興味持ってる人、何人もいたのに。」
終わったあとに、千尋にこう言われたこともあった。
そんなこんなで、最近はすっかり声も掛からなくなっていたから、よっぽど困ってのことなんだろうな、とは察した。
それに澤城くんに振られてしまった以上、私もそろそろ、いつまでも立ち止まってちゃいけないよな、という気持ちもあって、私が返事を迷っていると
「4日はダメだよな。」
という声が聞こえて来て、びっくりして、その方を見ると、澤城くんがいつの間にか、そこにいた。
「忘れちまったのかよ、4日はプチ同窓会やるって約束しただろ。」
えっ?そんな話、今初めて聞いた・・・。
「小川から連絡行ってるだろ?」
戸惑う私に、澤城くんはこう言うと、そっと私に目配せする。
「あっ・・・そ、そうだった。メール入ってたよ。千尋、ゴメンね。」
慌てて話を合わせるように、私はこう言って、千尋に頭を下げる。
「そっか・・・じゃ仕方ないね。」
釈然としないと言った表情ではあったが、千尋はそう答える。
「ということで、じゃ、お先に。」
千尋が鋭い視線を向けてるのも知らぬ気に、私にそう声を掛けると、澤城くんは帰って行った。