Only you〜伝えたかった、たったひとつのこと〜
昼休み。教育係として、澤城くんと一緒にお昼を食べようと思ったら
「俺は1人で大丈夫だから。それより、あんまり俺と仲良くし過ぎると、内田さんが面白くないんじゃないの?」
と言われてしまった。
そこでいつも通り、千尋と一緒のテーブルに座ると
「どうなの、アイツ。なんとかなりそうなの?」
といきなり聞かれた。
「上が決めたことだから、仕方ないけど、梓は抜かれ、GW前はそれなりに戦力になってた水野くんの穴もある。ノンビリしてる暇はないよ。」
「大丈夫。やっぱり院卒だけあって、飲み込みも早いし、市場リサーチはずっと勉強してたそうだから。むしろ、教える私の方が危なっかしい。千尋の方が、やっぱり適任だったんじゃ・・・。」
「無理無理。私とアイツじゃ15分持たない。」
うわぁ、澤城くんより15分短くなってる・・・。
「それに梓とあんなにくっついてられて、アイツも喜んでるよ。」
「なんで?」
「なんでって、アイツが梓に気があるからに決まってんじゃん。」
「えぇ〜!」
その千尋の言葉に、私は思わず驚きの声を上げてしまう。
「そ、そんなわけないよ。」
「えっ、梓、気付いてないの?見え見えじゃん、アイツの態度見てれば。」
いえいえ、そんなわけないでしょ。
「だって私・・・澤城くんに振られてるんだよ。」
「はぁ?」
うつむき加減にそう言った私に、千尋は信じられないとばかりの声を出す。
仕方なく、私は澤城くんとの、これまでの経緯を千尋に話した。話を聞き終わると、千尋は首を左右に振った。
「あり得ない。梓が澤城を10年間想い続けてたのも信じられないし、アイツが梓を振るなんて、あり得ない。身の程を知らないにも程がある。」
前から思ってたんだけど、一面識もないはずなんだけど、千尋と美里って、性格も物事に対する反応もそっくり。だから、私と気が合うのかもしれないけど。
「私、アイツ本当に好かないわ〜。」
そんなことを言っているのを見ながら、今はいがみ合ってるけど、そのうち美里と同じように、千尋も澤城くんと仲良くなれるのかもしれないなぁ、なんて、ふと思っていた。
「俺は1人で大丈夫だから。それより、あんまり俺と仲良くし過ぎると、内田さんが面白くないんじゃないの?」
と言われてしまった。
そこでいつも通り、千尋と一緒のテーブルに座ると
「どうなの、アイツ。なんとかなりそうなの?」
といきなり聞かれた。
「上が決めたことだから、仕方ないけど、梓は抜かれ、GW前はそれなりに戦力になってた水野くんの穴もある。ノンビリしてる暇はないよ。」
「大丈夫。やっぱり院卒だけあって、飲み込みも早いし、市場リサーチはずっと勉強してたそうだから。むしろ、教える私の方が危なっかしい。千尋の方が、やっぱり適任だったんじゃ・・・。」
「無理無理。私とアイツじゃ15分持たない。」
うわぁ、澤城くんより15分短くなってる・・・。
「それに梓とあんなにくっついてられて、アイツも喜んでるよ。」
「なんで?」
「なんでって、アイツが梓に気があるからに決まってんじゃん。」
「えぇ〜!」
その千尋の言葉に、私は思わず驚きの声を上げてしまう。
「そ、そんなわけないよ。」
「えっ、梓、気付いてないの?見え見えじゃん、アイツの態度見てれば。」
いえいえ、そんなわけないでしょ。
「だって私・・・澤城くんに振られてるんだよ。」
「はぁ?」
うつむき加減にそう言った私に、千尋は信じられないとばかりの声を出す。
仕方なく、私は澤城くんとの、これまでの経緯を千尋に話した。話を聞き終わると、千尋は首を左右に振った。
「あり得ない。梓が澤城を10年間想い続けてたのも信じられないし、アイツが梓を振るなんて、あり得ない。身の程を知らないにも程がある。」
前から思ってたんだけど、一面識もないはずなんだけど、千尋と美里って、性格も物事に対する反応もそっくり。だから、私と気が合うのかもしれないけど。
「私、アイツ本当に好かないわ〜。」
そんなことを言っているのを見ながら、今はいがみ合ってるけど、そのうち美里と同じように、千尋も澤城くんと仲良くなれるのかもしれないなぁ、なんて、ふと思っていた。