Only you〜伝えたかった、たったひとつのこと〜
朝礼が終わると、新入社員達は部長に挨拶し、訓示を受けたあと、各課に別れて、今度は課長から教育担当に引き合わされ、いよいよ始動。
一方の私達も、それぞれのデスクに着いて、業務スタート。週明けであるこの日の午前中は、取引先からの電話やメール、他部署からの連絡などが立て込み、多忙を極めるのが通例。
この日も、瞬く間に時間が過ぎて行き、あっと言う間に昼休みに。
「ウ〜ン、ちょっと期待外れかなぁ。」
どうやら、ウチの部の2人の新人男子は千尋のおメガネには叶わなかったようで、社員食堂で他部の同期達と、そんな話で盛り上がってる。
そんな彼女達の横で、私は黙々と箸を進める。今の私は、とても彼女達のガールズトークに加わる気分じゃない。実は午前中、何喰わぬ顔で、仕事をしていたけど、心中は動揺しまくっていたのだ。
すると、沈黙を守る私に気付いた千尋が、声を掛ける。
「あれ、梓、どうしたの?やけにおとなしいじゃない。あっ、さてはどっちかがタイプだったかな?」
「・・・。」
「そんな、朝白けたこと言ってたからって、照れなくっていいじゃない。」
「そんなんじゃないよ!」
思わず、声を荒げてしまった私。
「ゴメン、先に戻るね。」
呆気にとられるみんなを残して、私は席を立った。
一方の私達も、それぞれのデスクに着いて、業務スタート。週明けであるこの日の午前中は、取引先からの電話やメール、他部署からの連絡などが立て込み、多忙を極めるのが通例。
この日も、瞬く間に時間が過ぎて行き、あっと言う間に昼休みに。
「ウ〜ン、ちょっと期待外れかなぁ。」
どうやら、ウチの部の2人の新人男子は千尋のおメガネには叶わなかったようで、社員食堂で他部の同期達と、そんな話で盛り上がってる。
そんな彼女達の横で、私は黙々と箸を進める。今の私は、とても彼女達のガールズトークに加わる気分じゃない。実は午前中、何喰わぬ顔で、仕事をしていたけど、心中は動揺しまくっていたのだ。
すると、沈黙を守る私に気付いた千尋が、声を掛ける。
「あれ、梓、どうしたの?やけにおとなしいじゃない。あっ、さてはどっちかがタイプだったかな?」
「・・・。」
「そんな、朝白けたこと言ってたからって、照れなくっていいじゃない。」
「そんなんじゃないよ!」
思わず、声を荒げてしまった私。
「ゴメン、先に戻るね。」
呆気にとられるみんなを残して、私は席を立った。