Only you〜伝えたかった、たったひとつのこと〜
「そうこうしてるうちに、ターゲットは2人に絞られた。俺は彼女達を上長として、そして1人の男として、観察していた。気持ち悪いって言われれば、一言もない。謝るよ。」
「・・・。」
「結論が出たのは半月ほど経ったころだった。その子は、俺が初めて見た時にいいなって思った子だった。俺のファーストインスピレーションに間違いはなかったんだって、なぜかホッとしたよ。」
「あの、課長・・・。」
たまりかねて、私は声を出したけど、課長の独白は止まらない。
「でも、その想いを伝えることがなかなか出来なかった。いい歳して、情けねえって自分でも思ってたけど、タイミングもきっかけもなかなか掴めなくて。それに部下に告白するって、こんなに難しいもんだとは思わなかった。下手すりゃセクハラになりかねないし、本当に難しかった。」
「・・・。」
「今日だって、本当は来なくたってよかったのに、なんとかチャンスがないかなんて思って来てしまった。でも来てよかったよ、澤城のお陰だ。アイツが普通の感覚の持ち主だったら、たぶんこうして2人きりになることも出来なかった。」
ねぇ、まさかこれって・・・私がこの期に及んで、動揺しまくっていると
「石原、好きだ。お前のことが好きなんだ。」
と私の目を真っ直ぐに見つめた課長が、ついにミサイル並みの破壊力を持った言葉を、私に向かって放った。
「ひょっとしたら、恋愛したいから、とりあえず、手頃に部下の中から、お前を選んだみたいに聞こえたかもしれない。もしそうだったら謝るし、完全に否定させてもらう。石原、俺は真剣だ。本当にお前が好きなんだ。」
あまりにも意外な展開と告白。課長の顔が見られなくて、私は顔を真っ赤にして、うつむいてしまっていた。
「・・・。」
「結論が出たのは半月ほど経ったころだった。その子は、俺が初めて見た時にいいなって思った子だった。俺のファーストインスピレーションに間違いはなかったんだって、なぜかホッとしたよ。」
「あの、課長・・・。」
たまりかねて、私は声を出したけど、課長の独白は止まらない。
「でも、その想いを伝えることがなかなか出来なかった。いい歳して、情けねえって自分でも思ってたけど、タイミングもきっかけもなかなか掴めなくて。それに部下に告白するって、こんなに難しいもんだとは思わなかった。下手すりゃセクハラになりかねないし、本当に難しかった。」
「・・・。」
「今日だって、本当は来なくたってよかったのに、なんとかチャンスがないかなんて思って来てしまった。でも来てよかったよ、澤城のお陰だ。アイツが普通の感覚の持ち主だったら、たぶんこうして2人きりになることも出来なかった。」
ねぇ、まさかこれって・・・私がこの期に及んで、動揺しまくっていると
「石原、好きだ。お前のことが好きなんだ。」
と私の目を真っ直ぐに見つめた課長が、ついにミサイル並みの破壊力を持った言葉を、私に向かって放った。
「ひょっとしたら、恋愛したいから、とりあえず、手頃に部下の中から、お前を選んだみたいに聞こえたかもしれない。もしそうだったら謝るし、完全に否定させてもらう。石原、俺は真剣だ。本当にお前が好きなんだ。」
あまりにも意外な展開と告白。課長の顔が見られなくて、私は顔を真っ赤にして、うつむいてしまっていた。