運命が紡いだ物語
それからは、1位と2位がデットヒートで、ぬかしぬかされる状態が続いていた。

私の組のアンカーは陽向。

私と争ってる組のアンカーは
・・・

翔大!?

翔大と陽向の戦いはすっごく気になる。

もちろん陽向に勝ってほしいけど・・

そろそろ、アンカーまで回る。

私はみんなの応援に紛れて、

「陽向頑張って!!」

と叫んだ。

聞こえるはずないけど・・

でも・・

私の声が届いたのか、陽向は私のほうを見て笑った。

いろんな人が陽向に声援を送っているのに、私のほうを見て笑ってくれたのがうれしくて私は泣きそうになった。

ほぼ同時にバトンを受け取り走り出した陽向と翔大は、並ぶように接戦を繰り広げた。

ゴールの近くにいた私は、
精一杯叫んだ。

「頑張れー!!陽向!!」

ゴールテープを先に切ったのは
・・

陽向だった。

すごい・・。

陽向はすごくかっこよかった。
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