運命が紡いだ物語
「いや、花が一人の男と仲良くしてるの初めて見たしなんとなくそういう風に思っていてくれたらいいなぁ‥
なんて。」

私には翔大の言った意味が理解できなかった。

そういう風って何?

「言ってる意味がさっぱりわからないんだけど‥。」

「じゃあ単刀直入に聞くけど、花は好きな人いないの?」

す、好きな人!?

翔大の言葉に私はとても驚いた。

でも、私はすぐに冷静になった。

「いない。」

それが、正直な答えだった。

好きな人なんかいない。

私なんかが恋をしちゃいけないんだ‥。

「そっか‥」

そう言う翔大は少し気を落としたような表情をして私から目線を外した。

翔大、なんでそんな表情をするの?

私なんかが恋をしたら相手の人を不幸にさせてしまうよ‥。
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