運命が紡いだ物語
その日の昼休み。

陽向はなかなか屋上に来なかった。

でも、私は陽向が何をしているのかだいたいわかっていた。

「陽向!遅かったな・・。」

「あぁ。ちょっとな・・。」

ご飯を食べ終え私と陽向は二人で話すことになった。

「花・・。
川瀬と話した。
謝ってきた・・・。
話して、思ってた人と違って少し驚いた。」

「うん。
私、川瀬君から手紙もらって・・。
その返事に、私に謝るなら陽向にも謝ってほしいって書いたの。」

「あいつのこと許せないけど、
少しだけ同情した・・
花のことが好きってことだけはあいつと一緒だから・・
あいつがやったことは許されるようなことじゃないけど、
ちゃんと反省して、ちゃんと幸せになってほしい・・」

「・・うん」
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