運命が紡いだ物語
私は翔大の言葉を聞いて驚いた。

翔大と結愛も同じような話をしてたなんて・・

「翔大だけじゃないよ・・
そう思ってたのは。」

「え・・?
どういうこと?」

「私も、そう思ってた。
私が結愛と翔大の仲を引き裂いてしまうんじゃないかって・・
私と翔大が血がつながっていないから・・」

「花・・」

「でも、そうじゃないって気づけたの。
血がつながっていなくても、私と翔大は双子だから。
もう気にしないって決めた。
結愛のことを私も信じてるから。
親友として・・」

「うん。
俺と花は双子だもんな。
俺らなら何でも2人で乗りこえられる。
今までだってつらいこと2人で乗り越えてきたもんな。」

「うん。」

「これからもなんだって2人で乗り越えていこう!
そうやってこれからもずーっと双子でいような。」

「うん!」

翔大は安心したのか部屋を出ていった。

翔大には、わざわざ陽向と会っていたことは言わなかった。

陽向もきっと、翔大には言わないと思っていたし・・。

翔大や結愛に余計な気を遣ってもらいたくなかったから・・。
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