運命が紡いだ物語
でも、望月さんと話す気にはなれなかった。

「どうも・・。」

そう言って私たちは早めに店を出た。

それから、バス停に行き、近くにあったベンチに座った。

「また会うなんてな・・」

「うん・・。」

「花、ほんとに話さなくていいのか?」

翔大の言葉に私は驚いた。

「え?」

「今日話さなきゃ、きっともう会えないと思うから。
こんなこと、ほんとにないよ?
なにか聞きたいことがあるなら、聞いたほうがいい!」

翔大の言うことは正論だった。

後で話してみればよかったって思ってももう遅い。

今、翔大に悩んでることを打ち明ければ翔大は今すぐに望月さんのところに行くと思う。

でも、怖い。

もう傷つきたくない。

その思いが強かった。

その時・・
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