運命が紡いだ物語
「やっぱりここにいたのね。
まだバス来ないでしょ。
よかったら家に来ない?駅まで送れるし。
それに・・あなたたちと話がしてみたいの。」

そういったのは望月さんだった・・。

私が「いいです」と断ろうとした時。

「じゃぁお言葉に甘えさせてもらってもいいですか?」

えっ・・

翔大の言葉にびっくりして思わず翔大を見た。

「もう会えないかもしれないんだから。
後悔しないようにちょっと話そうよ。
どうせ待たないとだし。」

そう小声で翔大は言った。

「じゃあ行こっか車あっちだから。」

そう言って歩き出す望月さんに私たちはついていった。

正直私の気分はあんまりのっていなかった。

やっぱり、実の両親のことを知るのは怖いし、
何よりも恐れているのは私が娘だとばれること。

私は少しの不安を抱きながら望月さんの車に乗った。
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