運命が紡いだ物語
それからいろいろ話して私たちは家に帰った。

部屋でのんびりしながら私は考えていた。

陽向のお母さんの担当医は“あらい”先生。

私の実の父親も産婦人科医で新井という名前。

考えすぎかもしれないけど、どうしても気になってしまう。

もし、父さんと陽向のお母さんの担当医が同一人物だったら・・

私の実の父親が、陽向のお母さんと弟さんの命を奪ったってこと・・?

考えたくもないけど、考えずにはいられなかった・・

確かめたい。

そう思った私は、とりあえず陽向の産まれた病院に行ってみることを決めた。

でも、一人で出かけたら心配かけるから、
せめて唯一父さんが医者だったことを知っている翔大にだけは言っておこうと、翔大の部屋に行った。
< 235 / 401 >

この作品をシェア

pagetop