運命が紡いだ物語
「ちょっと待って!」

望月さんは、席を立った私の手をつかんだ。

「真司さんのミスは確かに医者としては許されないことかもしれない・・。
でもそれをあなたが負い目に感じることは違うと私は思う。
あなたが幸せでいてくれることを、私も、姉さんも真司さんも望んでるから・・」

「今日はいろいろと本当にありがとうございました。」

私は望月さんに深く頭を下げた。

「駅まで送るわ。」

望月さんは、私の肩に手を置き言った。

「ありがとうございます。」

そう答えたのは翔大だった・・

私たちは望月さんの車で駅まで向かった。

「着いたわよ!
これ私の連絡先だから。何かあったら連絡して。」

駅に着くと、望月さんはそう言って紙を渡した。

「わかりました。本当にありがとうございました。」

翔大とお礼を言って、

私は望月さんと別れた。
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