運命が紡いだ物語
翌日。

私は何事もなかったかのように準備をして駅に向かった。

電車で待ち合わせをすることになっていたので、私は乗った電車を陽向に連絡した。

今日一日を一番楽しもうと思い
窓の外を眺めていた。

「花。」

聞きなれた声に涙が溢れそうになった私は涙をこらえて後ろを向いた。

「陽向・・。」

陽向は私の隣に座った。

「遊園地はあれ以来だね。」

そう・・。

私は遊園地に行きたかったんだ・・・。

陽向と翔大と結愛と4人で遊園地にいったあの日。

私は、陽向のことを好きになった。

だから、陽向の彼女でいられる最後の日、
私はここで始まった恋をここで終わらせたいと思った。

遊園地での思い出を
陽向の彼女として過ごす最後の思い出にしたかった。

「うん。」

私たちは電車を降りバスに乗って遊園地へと向かった。
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