運命が紡いだ物語
最近気づいた。
2人でいると陽向は、頭をなでたり、手を恋人つなぎにしたり、いきなり抱きしめてきたりすることが多い。
それが私はすごくうれしかった。
「なんか、花うれしそう・・。」
「うん。すっごくうれしいし、楽しい!!」
「よかった・・。」
そのあともいろいろ話していたらあっという間に順番が回ってきてジェットコースターに乗った。
「めっちゃ楽しかった!!」
「ほんとに花はジェットコースター好きだね。」
「うん!!大好き!」
私は子供のようにはしゃいでいた。
楽しくて、楽しくてしょうがないのに、
『最後』という言葉が私の頭から離れない・・。
さっき、陽向が頭をなでてくれた時、
すごくうれしくて・・
一瞬すべてを忘れられた。
でも、すぐに私はつらい現実に引き戻される。
『最後』という言葉が私を現実に引き戻す・・
それなのに、私はとても幸せを感じていた。