運命が紡いだ物語
私が遊園地で別れを切り出さなかったのは、
陽向と行きたいところがもう一か所あったから・・

「陽向。話があるから私もここで降りる。」

「えっ?」

陽向を連れて降りた私は駅を出た。

私が陽向と行きたかったのは・・

陽向との思い出がたくさんあるあの広場。

ここの広場のベンチに座ると思い出す。

ここで陽向に告白されて、その時に桜が満開になるころ二人で来たいねって話をした・・

半年記念日にしたあの約束、

守れなくてごめんなさい。

陽向・・・。

「話しって?」

陽向がそういうまでしばらくの間、
私たちの間には沈黙の時間が流れていた・・。

私は、決意を固めた。

「陽向。ごめんなさい。」

私はまず謝った。

陽向には謝りたいことがいっぱいあるから・・。
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