運命が紡いだ物語
陽向はずっと覚えていてくれたよね。

いつか、私が陽向に

『私は、陽向に物のプレゼントはあげられない・・
でも、その分言葉や思い出をプレゼントにしたい』

って言ったこと・・。

私がそう言った後陽向は、

『俺も、花に物じゃないプレゼントをあげたい・・
大切な思い出や、言葉はその人の心にずっと残ってくれるから。
これからも2人でそんな大切な思い出を作っていこうな』

って言ってくれたよね・・

だから、私たちはクリスマスも半年記念日も2人で過ごした思い出をお互いのプレゼントにした。

でも、陽向がプレゼントしてくれたのは
思い出だけじゃなかった。

クリスマスの時は、キスを・・

記念日の時は、素敵な約束をプレゼントしてくれた。

それなのに、

私はその約束を守れなかった・・

陽向と来年の春、一緒にあの広場で桜が見たかった。

あの広場には本当にたくさんの陽向との思い出があるから・・
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