運命が紡いだ物語
早々に俺は帰る準備を終えた。

今回は試合が終わってから割とすぐに解散だった。

「陽向・・。」

翔大は何かばつが悪そうに言った。

「ん?」

「気づいたんだろ・・?
花が来てたこと・・。」

「え・・
どういうこと?」

「俺、知ってたんだ・・。
花が来ること。」

そうだったのか。

じゃあもしかして・・

「翔大が花を誘ってくれたのか・・。」

「いや、俺じゃない。
誘ったのは・・。」

「おーい!!
咲野!」

すごく大きい声で俺を呼んだのは川瀬だった。

「あいつだよ・・。
花を誘ったの・・。」

うそだろ・・。

川瀬が?

「今日はありがとな。
いろいろと・・。」

翔大は川瀬に向かってそう言うと、

「先帰るわ!」

と言って帰ってしまった。

気を利かせてくれたんだろう・・。
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