運命が紡いだ物語
「新井先生は、父さんにすべてを話してたんだ・・。
自分が、母さんの病気を見落としてしまったかもしれないということも、
病院がすべてを隠蔽しようとしていることも、
・・・
娘さんのけがのことも・・・。」

えっ・・

嘘・・

「ほ・・んとに?」

「うん。
新井先生のことはおばさんから聞いたから、本当のことなんだってわかったけど、
正直、花の実のお父さんが新井先生だって証明する方法はなかった。
だから、花に聞くしかなかった。」

そうだったんだ・・

じゃああの時、違うって言ってたら・・

いや、

もう後悔しても遅い、陽向はもうすべて知ってるから。
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