運命が紡いだ物語
気になってみてみるとそこには人だかりができていた。

どうしたんだ?

その時!!

「花!」

そう叫ぶ声が聞こえた。

えっ!?

俺は人の目を気にせず人だかりの真ん中へ行った。

すると、そこには牧原さんが倒れていた。

牧原さん!!

「咲野君!」

坂下さんの声も気にせず俺は牧原さんを抱きかかえ保健室へと向かった。

牧原さんの体はとても熱かった。

ガラガラ

「先生!」

「どうしたの?
あっ、ベッドに寝かせてくれる?」

俺が牧原さんをベッドに寝かせると、保健室の先生は手際よく体温を測った。

「花は大丈夫なんですか?」

先生にそう聞く声で俺はやっと坂下さんも保健室に来てたことに気づいた。

「大丈夫よ。
熱が38度7分もあるから今日はもうおうちに帰ったほうがよさそうね。
先生は電話してくるから、どちらか荷物持ってきてくれる?」

「私が行きます。」

坂下さんと先生は保健室を出て行った。
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