運命が紡いだ物語
「今まで恥ずかしくて言えなかったけど、
俺は花の笑顔に惚れたんだ・・。
花の笑顔が俺を幸せにしてくれるって本気で思ってる。
って
え・・?
花。
どうしたの!?」

涙が止まらない私を見て陽向は心配そうに言った。

でも、私は泣かずにはいられなかった・・
だって・・・

「私、あみって名前だったって言ったでしょ・・・」

「・・うん。」

「あみは、愛にあふれた笑顔と書いて、愛笑(あみ)と書くの。」

手紙の最後に書いてあったんだ・・。

私の『愛笑』という名前の由来が・・。

私はこれを見て涙が止まらなかった。

私も陽向の笑顔が大好きだから・・。

「え・・。」

「私も最近まで知らなかったんだけど、
実の母さんと父さんもお互いの笑顔に惚れたから私の名前をそう付けたんだって母さんが私に書いてくれた手紙に書いてあったの。
・・・ずっと、愛にあふれた笑顔でいられますようにって。」

「ほんとに?」

「うん。」

陽向は驚いてるようだった・・

でも、私もすごく驚いた。

「やっぱり、俺らが出会ったのは運命だったのかもな。」

「そうだね。
私は陽向に出会えて本当によかった。」

「俺もだよ。」

そう言って陽向は抱きしめてくれた。

陽向の腕の中にいると、すごく安心する・・
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