運命が紡いだ物語

幸せと感謝

その夜。

「お父さん、お母さん。
ちょっと話があるんだけどいい？」

ご飯を食べ終えた私はお父さんたちに声をかけた。

「どうした？」

お父さんはそう言って椅子に座った。

「私、陽向とまた付き合い始めました。」

なぜか敬語になってしまった。

私の言葉を聞いて、お父さんもお母さんもすごい驚いているようだった。

「陽向君は、全部知ってるの？」

お母さんは不安そうにそう聞いた。

「知ってるよ。
父さんは、陽向のお父さんに全部話してたんだって。
だから、私のけがのことも全部知ってたの。」

「え？」

翔大は私の言葉を聞いて驚いていた。

そういえば翔大には詳しく話してなかった・・

「・・・そっか、よかったね。
花・・
素敵な人と出会えて。」

お母さんはそう言いながら目を少しうるませていた。

「うん。」

お母さんが陽向のことを素敵な人って言ってくれたのがすごくうれしかった。
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