運命が紡いだ物語
「何も隠してないって。」

勝手に言っちゃダメだよね。

咲野君に悪いもん!

そう思っていたのに・・・

「嘘つけ、俺は引かないぞ。
何があっても花が話してくれるまで俺あきらめないから。」

もうこうなったら、何を言っても聞かないので私はあきらめて正直に言った。

はぁー

「わかったよ・・。
咲野君が何を気にしてたのかはわからないけど。
私は、咲野君に
『俺も牧原さんにとっての大切な人になりたい』
って言われたのを気にしてた。
何でそんなこと言ったのかよくわからなかったし。
それを聞こうと思ったら、先教室行っちゃうし・・・。」

「そっか。」

そう言った翔大の顔はなんだかにやにやした顔だった。

そのまま翔大は私の部屋を出て行った。
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