運命が紡いだ物語
「さっきは、席を譲ってくれてありがとう。」

戻ってきた咲野君に私はお礼を言った。

「あ、いや‥
そんなこと気にしなくていいよ。」

頬をポリポリとかきながら

咲野君はそう言って席についた。

それからは、咲野君と話すこともなく放課後を迎えた。
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