運命が紡いだ物語
観覧車から降りた私たちは、売店で飲み物を買い休憩しつつ最後に何に乗るかを話し合っていた。

「ずっと私の乗りたいのに乗せてもらってたから最後くらい咲野君決めて。」

咲野君も絶叫系好きって言ってたからジェットコースターとかかな・・

「じゃあ俺、乗ったことないからあれ乗りたい。」

そう言って咲野君が指さしたのはなんとコーヒーカップだった。

ふふ・・。

意外過ぎて思わず笑ってしまった。

「おかしい?」

不安そうに聞いてくる咲野君を見て私は思わずかわいいって思ってしまった。

「ごめんね・・。
私も乗りたい!」

「じゃあ乗ろうか。牧原さん乗ったことある?」

「うん。何回かあるよ。でも私も久しぶり。楽しみ。」

咲野君もいつもの笑顔に戻り私たちはコーヒーカップに乗った。

久しぶりのコーヒーカップは思ったより面白かった。

ちょっと目が回ったけど・・。
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