運命が紡いだ物語
次の日の昼休み。
私と結愛は足早に屋上へと向かった。
扉を開け、屋上を一通り見渡していた私たちは
驚きの光景を目の当たりにした。
「なんで翔大と咲野君が一緒にいるの?」
あまりに意外な2人が一緒にいたから、
私は思わず声をかけてしまった。
「あれ?知り合いだったの?
俺と陽向は部活がおんなじだから‥」
と、翔大も驚いたように言った。
咲野君と、翔大って同じ部活だったんだ‥。
「咲野君は、私の隣の席なの。」
「なんだ、そうだったんだ。
陽向は同じクラスだったんだな‥
花たちと。」
「翔大と牧原さんたちはどういった関係なの?」
そう聞く、咲野君の頭にははてなマークがついているようだった。