運命が紡いだ物語
その日の昼休み。

「やっと重い空気から解放されたー!」

結愛は伸びをしながら言った。

「悪かったな。結愛も陽向も気を使わせちゃって。」

「ほんとごめんね。」

私たちが誤ると結愛が「ほんとだよー」と冗談を言って盛り上がった。

「花、陽向悪いけど、結愛と話があるから先戻ってて」

ご飯を食べ終わって片づけをしていた私に翔大はそういって目配せをしてきた。

今がチャンスだよ!

翔大がそう言ってくれたようだった。

私は覚悟を決めた。

咲野君のことを信じているけど、それでも怖かった・・。

それから私は咲野君と二人で先に屋上を出た。
< 72 / 401 >

この作品をシェア

pagetop