運命が紡いだ物語
「翔大とデートしたの。
部活が終わってから・・。
だから帰ったの9時くらいになっちゃって・・。
でも、高校生だしお母さんにはちょっと遅くなるって連絡したのに、帰ったらお父さん超怒ってて・・。
まだ高校1年のお前をこんな時間まで連れまわす男となんか別れなさいっていうから、私勢いですごいひどいこと言っちゃったの・・。

お父さんの子供に産まれなきゃよかったって・・。

私、最低・・・。」

結愛は泣き出してしまった。

そういうことだったんだ・・

翔大はもしかして感づいてたのかな・・。

結愛の表情をみて胸が痛んだ・・。

いつも元気な結愛がこんなに落ち込んでるのは珍しいから・・

「結愛は最低なんかじゃない・・。
人間なんだから、勢いでひどいこと言っちゃうときだってあるよ・・。」

これくらいのことしか言えない自分に腹が立った。

「ありがとう・・。」

しばらく泣いていた結愛が少し落ち着いたところで私は結愛を家まで送った。
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