運命が紡いだ物語
その夜、結愛から電話がかかってきた。

「もしもし。」

『花?
お父さんと無事仲直りできたよ。
これからはなるべく早く帰ることになっちゃったけど、お父さんがあんなこと言ったのは私を心配したからだって、ちゃんとお父さんの口から聞けて良かった。
花、ありがとう・・。』

大分明るくなった結愛の声を聴いて私は少し安心した。

「私はなんにもしてないよ。
よかったね。結愛・・。」

『翔大にもこれから連絡する。
翔大との時間はすごく大切だけど、家族との時間も大切にしなきゃって思えたのは花のおかげだよ。』

結愛の言葉は私の心を温めてくれた。

結愛は本当にやさしい心の持ち主だね・・

「ありがとう・・。結愛。」

『えっ!?』

「早く翔大に連絡しな?」

私は少しふざけたように言った。

『そうだね!じゃあまた明日ね。』

そういって電話を切った。

よかった・・。

結愛とお父さんが仲直りしてくれて・・。

結愛も元気になっててよかった。
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