Black Sapphire 1【大幅改変&更新中】
「あ!アズサちゃんいらっしゃい」
「…どうも」
「さぁ、入って入って」
サクラはそう言って、私の背中を押しながらリビングまで行った。リビングに繋がるドアを開ければ、ソファーに座ってテレビを観て爆笑している南、スマホを見ている皇、キッチンで食器を洗っている来馬がいた。
「あっ!リョウガくんユキヤくんおかえり〜」
「おぉ、お嬢ちゃんいらっしゃい〜」
「神楽よく来たな、今お茶準備するからな」
私がここに来ることを事前に伝えていたらしい、3人が驚くことはなかった。
全員がソファーに座る。
「私がここに連れてこられた理由は何」
「俺があの場でリョウガに、不味いのでは、と言っていたのは覚えてますか」
それは恐らく『Ruby』の奴らだったから不味いのでは、という事だろう。私はひとつ頷いた。