Black Sapphire 1【大幅改変&更新中】
高級マンション最上階
プルルルルル…プルルル…
現在午前7時、夏休み初日。珍しく眠りにつくことが出来ていた私を、部屋に備え付けられたコンシェルジュ(花澤さん)直通の電話が邪魔をした。寝起きで重い体を起こし、リビングまで歩いた。
カチャ
「…はい」
「おはようございます、神楽様。朝早くから申し訳ありません。ご学友の方々がいらっしゃっていますが、お通ししてもよろしいでしょうか?」
…初日から来るとは思っていなかった。しかも朝早すぎだろ?
久々の安眠を邪魔され、さらに低血圧の私はかなり不機嫌だった。
「…通してください」
「かしこまりました。それでは失礼致します」
その声とともに電話が切れ、受話器を戻した。
するとすぐに、
ピーンポーン
…彼らのお出ましだ。