Fall -誘拐-


―――――― 


「・・・・・オネガイジマズ・・
・・ダズゲデクダザイ・・・。」


「・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・ダズゲデ・・・・。」


「ずっと探してた。」


「・・・・・・・・・・。」


「ずっと探してたぞ・・・・
ダースモールさんよ・・・。」


「!?」


「・・・ようやく思い出したか?」


「・・オマエ・・・アノトキノ・・・・。」


「この17年・・・脳裏に焼き付けたお前の顔だけは一日たりとも忘れなかった。

23区・・ずっと歩き続けて・・

雑誌という雑誌、広告という広告・・・手当たり次第全て見続けて。

全てはお前を探す為・・・・
・・・・東条さんの仇・・・

リカをどこへやった!!!?」


「・・・シラナイ・・・・ホントニ・・
デンワ・・シタ・・ダケ・・・

・・・・ウワァァぁあああ!!!
痛い痛い痛い!!」


「覚えてないとは言わせないぞ・・?
人間の脳はそんなヤワじゃない。

・・・・・・・死ぬ気で思い出せ。」


「あぁあああぁあぁ痛い!痛い!!」


「お前言ったよな?

横浜駅のコインロッカーへ行ったら、
自分と同じように3人の男がいたって。」


「いた!いた!!」


「誰だ?」


「・・・・・・!!」


「まさか当時、そいつらと一言も会話を交わさなかったなんて言わないだろうな?

・・思い出すのに刺激が欲しかったら、
もう1度スタンガンをぶち込む。」


「・・・・・・ヤメロ・・ヤメテクレ・・!!」


「・・・お前が覚えてる事を全部話せ。」




















 



< 160 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop