Fall -誘拐-
「護身用としてアメリカで購入した小型拳銃です。両手を頭につけてください。」
「・・・・・・・・。」
「私の究極は誰にも邪魔させません。
その為にリカさんには世間的に死んで頂いたのに・・
あの死刑囚も余計な事をしてくれたものです。
・・申し訳ございませんが、
死んでもらいますよ神野刑事。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「そうですね・・物盗りに襲われた正当防衛という事にしておきましょうか。
あなたの死体は、
突き破った自動扉の前に置いておきます。
現場をそこにしておけば、この部屋まで捜索されることはないでしょう。」
「・・・一言だけいいか?」
「どうぞ。」
「ここまで・・・
なんで俺があんたのクソどうでもいい抗弁に付き合ってやったと思う?」
「・・・・・?」
『いやぁ~ハラハラドキドキしながら見させてもらいました。もう大丈夫ですよ。』
「マジで殺されると思ったぞ・・。」