溺れるほどの愛を

俺の意思は関係ないと言わんばかりに
喧嘩相手に彼女は

「あの…貴方たちタダで済むと思いですか?」

「は?」

「言葉も躾もなってません。初対面の人に喧嘩腰はだめです。
あろう事かあの人をボコボコにしてたのでもう許しませんよ」

そこからは早かった。
相手をボコボコにしたのは彼女で
怪我もせずに返り血を浴び
俺のそばにきて

「もう喧嘩はダメですよ?
この人たちは任せてください!
今日はもう寄り道せずに帰って下さい。」

「……お礼」

「大丈夫です!無事に帰ってくれれば満足ですので!
袋の中にご飯も入ってるので帰ったら食べてくださいね!」

ニコっと笑った彼女に恋するのは
当たり前だった。


_____琳さん回想終_____
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