溺れるほどの愛を
独占欲。
あの日から少し、琳さんの様子が
変わった。
何をするにも一緒にいる。
「あの…琳さん…?」
「何?」
「お友達とかとお話しなくていいの?」
「別に大丈夫。莉音さえ居ればいいよ」
「そう。」
「莉音は友達と話さないの?」
「友達…?特にはないかな?」
「そう。」
こんな返しばかりで
離れない。
休み時間になれば膝の上に私を乗せ
後ろから抱きしめて周りを睨めつけるのは
当たり前の光景になっていて
いつの間にか私たちは孤立し始めていた。