溺れるほどの愛を
一粒のキスを私に落として琳は
倒れた。
涙が溢れた。
死んだ事を理解出来ない。
「ねぇ、琳????」
「莉音ちゃん」
「琳、返事して…ねぇ?琳???どうしたの???」
「おい」
「琳なんで目瞑ってるの?まだ夜じゃないよ??琳?」
涙が止まらない。
琳を抱く力が強くなるのに
琳からは温もりがどんどん消えていく。
こんなおわかれするはずじゃなかった。
もっと先、おじいちゃんおばあちゃんになってからだよね???
そんな事を考えていると
後ろに引っ張られ
琳と離れ
「おい、いつまでそうしてるつもりだ?お前の彼氏は俺だ。惨めったらしく元彼に縋るな。」
「ねぇ、なんで琳起きないの?」
「死んだからだろ」
「死んでなんか居ないよ?」