溺れるほどの愛を


「おじさまもいきなりですよね」
「はは」
「入ってください。お夕食は食べられましたか?」
「あ、いえ…」
「では、一緒に食べましょうか」
「お願いします。」

この子は何におびえているのだろう?
私?それともこの家?
まあ、慣れてくれればどうにかなるでしょう。

「あ、」
「え?」
「ごめんなさいね、住む前に挨拶して欲しい方がいるから一緒に付いてきてくれる?」
「はい」

リビングの一角にある琳さん。
写真は私と一枚だけ撮った笑っている琳さん。

「琳さん、西野のおばさまからかぼちゃの煮つけをもらいました。後で持っていきますね。
あ、そうそう、琳さん、今日から暫く一緒に住む方が居ます。
少しなので許してくださいね?」

「え?」

私が驚いたのは彼が正座をして大号泣していたからだ。
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