溺れるほどの愛を
「琳さんは私の前で死んだんです、位牌だってあります」
「んー信じてくれない?」
「信じる?」
「実は___」
自分の事を琳さんだと言い張るこの人は自分がどうして
琳さんだと言い張るのかを簡潔に述べてくれた。
死んだあと冥府に行き、転生させてもらった___と。
「信じてくれた?」
「いやまったく」
「何を言えば信じてくれる?」
「‥‥捕まる前」
「え?」
「澄に捕まる前に琳さんの部屋で何話していたか言えますか?」
「ああ」
「何を話していましたか?」
「結婚式の服装の話」
「…私が琳さんと行ったお店で頼んだ飲み物は?」
「りんごジュース」
「そこで頼んだケーキは?」
「チーズケーキ」
「ほ…本当に琳さんなの?」
「そうだよ、莉音が心配で帰って来たんだよ」
本当に琳さんなの…?
信じてもいいの…?