溺れるほどの愛を
「って言っても信じられないよね」
「はい」
「にしても、莉音は大人っぽくなったよね」
「大人にもなりますよ。私今年で25歳ですよ」
「え?25歳?」
「ええ、琳さんが死んだあと色々ありまして」
「今って何年?」
「今は○○年ですけど」
「あれから8年!?」
「はい?」
琳さんが死んで8年経とうとしている。
どうしても琳さんの生まれ変わり?転生?だとは
信じがたい。
「まあ信じてもらえないなら仕方ない少し一緒に生活してもいい?」
「それは構いませんが…」
「25歳かぁ~莉音は今何の仕事してるの?」
「今ですか?してませんよ」
「仕事してないの?どうやって生活してるの?生活費とか」
「慰謝料がありますから」
「は?慰謝料?何の?」
「澄晴の両親から慰謝料を頂いて」
「ああ、俺が死んだから?」
「あなたではなく琳さんです」
「で、あいつは何してんの?」
「殺人罪で服役しています」
「へぇ」