midday crow
「……うん」

口から飛び出た返事は、紅羽の素直な気持ちだった。

「作りたい。太陽くんの……」

心を、私に預けて。

そう言ってしまいそうになって、なんとか喉の奥に留める。

だってそれは、あまりにも。

抱き寄せられたときはなんでもなかったのに、急に顔が熱くなる。

「俺の?」

太陽は不思議そうにしている。

バカ、と内心思う。鈍感。ありがたいけど。
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